キミだけをずっと②




〜高校3年の冬〜


中国・上海



俺は親父に呼ばれて、書斎室へと入った



「お前は、立慶大の文学部を受験しろ」


「どうして」


「世界に通用する企業は英語が必要不可欠だからだ」


「…」



確かに俺の親父が代々受け継いでいる外資系会社だけに


俺は次期後継ぎとして期待されていた


親父の命令もあってか、俺は立慶大の文学部へ受験することにした


普通なら商学部とか経済学部じゃねーのか?


…とか心中で思うが、俺の親父は頑固だからそうはいかない



立慶大の入試当日


たまたま男子トイレで手を洗っていると



床に一枚の写真が靴にくっついていた


それは従兄弟の大樹と可愛らしい女の子が写っていた


トイレの前でキョロキョロしている女子がいた



「…何」

「あっ、その…」



あれ、もしかして写真の女の子なのか?


その子が去った後にポケットに入っていた写真を取り出した



「大樹の彼女か、へぇ〜」


俺がこの大学に入れば、面白いことになるんじゃないかと一瞬思った