〜高校3年の冬〜
中国・上海
俺は親父に呼ばれて、書斎室へと入った
「お前は、立慶大の文学部を受験しろ」
「どうして」
「世界に通用する企業は英語が必要不可欠だからだ」
「…」
確かに俺の親父が代々受け継いでいる外資系会社だけに
俺は次期後継ぎとして期待されていた
親父の命令もあってか、俺は立慶大の文学部へ受験することにした
普通なら商学部とか経済学部じゃねーのか?
…とか心中で思うが、俺の親父は頑固だからそうはいかない
立慶大の入試当日
たまたま男子トイレで手を洗っていると
床に一枚の写真が靴にくっついていた
それは従兄弟の大樹と可愛らしい女の子が写っていた
トイレの前でキョロキョロしている女子がいた
「…何」
「あっ、その…」
あれ、もしかして写真の女の子なのか?
その子が去った後にポケットに入っていた写真を取り出した
「大樹の彼女か、へぇ〜」
俺がこの大学に入れば、面白いことになるんじゃないかと一瞬思った



