キミだけをずっと②




一人、廊下を歩いていると


バルコニーに手摺りにもたれ掛かる愛美の姿があった


俺はすっと愛美の隣に立った


愛美は俺に振り向く



「その顔は大樹だと思ったのか?」



目をキョロキョロさせながら正面に向き直す



「当たりか」



ふっと笑い、手摺りに両腕を置く



ただ空を見上げている愛美が俺に語りかけた



「私は馬鹿だよね、失恋したら涙が自然と出てくるんだね。

私に告白してくれた人達の気持ちが分かった気がした」



何を思ってそんなことを言ってるのだろうかと


そんなの当たり前だろ!って


少しいじる気持ちで、こう言った



「お前は馬鹿でしかもアホだ」


「でた、しかもダブルで!」



俺の左肩を右手でドンッと押した愛美は少しむっとしつつ


微かに微笑んだ気がした