そんな鼓姫のもとに。

「何してるんだいっ?鼓姫ちゃんっ」

おんこがやってくる。

「あっ、おんこ、よい所にきた!」

鼓姫は瞳をキラキラ輝かせて。

「あれ!」

テーブルの上の苺ショートを指差す。

「わしにあのケーキを渡すのだ!」

「ん~?」

おんこは平均的な身長の女の子だ。

テーブルの上のものなど容易く手に取り。

「……」

パクッと。

「あっっっっっ!」

鼓姫の目の前で食べてしまう。