「美葉の奴、おらんな…」

会場をキョロキョロしながら歩く、フリルだらけの白衣を着たロリっ娘。

若干11歳にして飛び級で天神学園高等部1年に編入された鼓姫である。

こう見えても超天才。

天神学園で天才の名を挙げろと言われると、必ず五本の指に入るお子様である。

その天才お子様が今、困っていた。

「ぐぬぬ…背が低くて前がよく見えん…」