「おおっ、盛り上がってるねっ」

五十嵐 おんこが体育館の扉を開ける。

外は息が白くなるほどの寒さだというのに、ここは上着さえ要らないような熱気だった。

「なんかこんな乱痴気騒ぎだと、文化祭の時を思い出すわね」

神逆 ルイの言葉に。

「……」

染川 ヴァースキは無言で頷いた。