「どう?いた?雲雀ちゃん」

「うーん…駄目ねぇ…」

雲雀の返答に、リーニアは溜息をつく。

「はぁ…楽しみにしてたのになぁ…」

リーニアほどの美少女がアンニュイな表情で溜息をつくと、それはそれは絵になる。

通り過ぎる男子生徒達がドキリと胸を高鳴らせ、魅了されてしまう。

だが、彼らは知らないのだ。

リーニアが如何なる理由で溜息をついているのか。

「あーあ…」

彼女は呟く。

「飲みたかったなぁ…龍娘先生の血」