そうはいったものの、普段お堅い彼女はこういった宴の席での楽しみ方に疎い。

(さて…どうしたものか…)

所在なさげに会場を歩き回っていた龍娘は。

「あ」

ごく普通にパーティー会場に馴染んでいる幽霊を発見する。

「むぐ?」

口いっぱいに七面鳥を頬張っていたその幽霊も、龍娘の存在に気づいた。

「ろぉんふぁんひぇんひぇぇぇやぁぁぁあんっ!」

訳すと『龍娘先生やぁぁぁあんっ!』。

口の中の物を飲み込めないまま絶叫するチャーリーに。

「チャーリー…君…」