「まぁまぁ」

因幡 舞白(いなば ましろ)が龍娘をなだめる。

「今日は折角のクリスマスなんだし、そういう話はまた今度でもいいじゃないですか、ね、先生」

「せやせや」

舞白に続いて似非関西弁が聞こえる。

「……?」

姿は見えずとも聞こえる声。

咥え煙草のまま、新倉 葉月(にいくら はづき)が訝しげな顔をした。