「で、葉也何やってんの?」

ケーキをモグモグしながら問いかける天眞。

「ああ。友人とはぐれてしまってな…確かドリンクのコーナーの辺りで待っていると言っていたのだが…」

「ドリンクのコーナーって…」

キョロキョロと会場を見回す天眞。

「あっちだよ、ここから右に真っ直ぐ行ったとこ」

「お、そうらしいな」

葉也は額に手をかざして進行方向をしっかりと確認する。

「すまんな天眞、世話になった」

流石剣術を嗜んでいるだけある。

礼儀正しく一礼して。

「違う葉也!!!そっち左!!!!!」