「しかし便利なものよな」

ラエクスの便利機能の前に、遥は感嘆の声を上げる。

「皇帝も如何です?」

一通り注文通りのパスタを仕上げて生徒達に振る舞った後、ラエクスは遥に視線を向ける。

「一応レシピは数十種類あります。大抵のものはこの場でお待たせせずに召し上がって頂けるかと。ただ…」

ラエクスはそこで一旦言葉を区切り。

「宇宙人の方の味覚をご満足させる料理が出来るかどうか…」

(それは言っちゃいやぁああぁあぁぁあぁあんっっっ!)