会場は今も尚、生徒達の熱気に包まれている。

次から次へと料理や飲み物が運ばれ、その料理さえも瞬く間に食べ盛りの生徒達の胃袋へとおさまっていく。

ステージの上で、ギターを掻き鳴らす音がした。

ラビがアコギ片手にソロライブを勝手に始めてしまった。

それに気づいた生徒達が歓声を上げ、更に盛り上がりを見せる。

仲のいい友人同士で乾杯の声を上げる者、恋人同士で顔を見合わせて微笑み合う者。

ラビのナンバーがロック調の曲からスローバラードへと変わっていく頃、会場は和やかな雰囲気に包まれつつあった。