「ふぅむ…」

会場に着くなり、藤原翁はサッと視線を走らせる。

パーティー会場のテーブルに並ぶのは、美味そうな料理や高級スイーツの数々。

しかし。

「心躍らんのぅ…わしは女子供が食う甘菓子よりも…む?」

言いかけた藤原翁の眼がギラリと光る。

会場の隅。

未成年の生徒ばかりが行き交う会場とは少々違った趣のコーナー。

いるのも生徒ではなく、学園の教師が殆どだ。

まさかあそこは…!