その時!

「うぐ?」

突然窮奇の頭に圧し掛かる人間一人分の体重。

「うわっ、ごめんっ、大丈夫っ?」

見れば美葉が、体育館の天井裏から飛び降り、窮奇の上に着地した所だった。

というか何故天井裏まで上がっていたのか。

どこをどう間違えれば天井裏まで行ってしまうのか。

美葉のダイナミック方向音痴は今も健在である。