(文化祭のライブではなかなかの活躍だったそうじゃないか、ラビ君。君の活躍は聞き及んでいるよ。話に聞いただけで…)

窮奇は密かにギワァッ、と笑う。

(我、興奮しちゃったね)

彼が言うと、どういう方面の興奮なのか疑いたくなる。

(そんなラビ君といまや二人きり…皇帝も龍娘女史も悪くないが、ラビ君がどんな声で歌ってくれるのかも興味あるね)

ベロリと舌なめずりする窮奇。

(我の手で、いい声で歌わせてあげるね…)