「例のアレってったら『鬼の肉』よっ、まさかまたあんなキモイもの焼いてんじゃないでしょうねっ?」

周囲に聞こえないようにヒソヒソと耳打ちするルイ。

「…………」

わかっているのかいないのか、無表情のままヴァースキは焼き上がった一本の串をルイに差し出す。

「…………粋に塩で…召し上がって下さい」

「鬼の肉ん時と食べ方一緒だよっっっっ!てか食えんわぁあぁあぁっ!」

もうアグレッシブすぎて誰も止められない。

串を放り投げるルイ。

物凄い遠投で、串は体育館の天井に突き刺さった。