出会いは偶然恋は必然2nd

なんか私も眠くなってきた。



だけど寝ちゃダメ!


隆樹を起こさなきゃいけないし、何より、隆樹の寝起きをみたいから!



こんなに付き合っていても、隆樹の寝起きを見たことがない。



必ず先に起きてる。



今日こそは見るんだ!



コクン。


はっ!一瞬寝てた・・・。



ヴーヴー。



美音から電話だ。



「もしもし」



『もしもし?隆樹大丈夫?』



「うん。今寝てる」


『そう。私たち、今ホテルに向かってるからね』



「わかった。それまでには隆樹も起きてると思うから、チェックインして荷物おいたら部屋に遊びにきてね」



『何言ってんのよ、私たち新婚なんだからやることがあるでしょ?』



「やること?」



『そうそう。もう日も暮れてきたしね。夜の営みよ・・・』



電話の向こうで怪しい笑みを浮かべる美音が見えた。



「ちょっ!隆樹はそんなに野獣じゃないもん」



『隆樹のやつ・・・かわいそうに。まぁ、私たちはそういうことだから、明日の朝9時にロビーでね。バイバーイ』



「ツーツー・・・。」



切られた。