「隆樹くんさ、優羽のこと好きでしょ」



嫌な予感的中。



「龍哉には言うなよ」


好きじゃないなんて否定するほど俺は子供じゃない。



「あのさ、ちなみに優羽の志望校って知ってる?」



「ん~。今日の課題、まだ終わってないんだよね~(ニヤッ)」



くっ・・・。



「俺が神永の分までやっとくよ」



「ごめんねぇ~。えっとね、山吹学園だってさ」



恐ろしい女だ。


だけど、この瞬間俺の志望校は山吹学園に決定。



「あ。ちなみに、私と龍哉もだから」



「おいおい・・。マジかよ・・・」



「よろしくね。隆樹」



呼び捨てにされたし・・・。


俺、これからやってけんのかな?


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「つまり、神永には最初から俺が優羽のこと好きだってばれてたわけだよ」



「へ~。なんだ、私も塾に行けばよかった」