「優羽!早くしなさい!もう隆樹くん来てるわよ!」



「ふえっ?うそっ!いってきまーす!」



付き合ってから、隆樹くんはこうして毎日迎えに来てくれる。



「遅くなってごめんね!」



「いや、俺も今来たとこだし」



思いが通じ合った次の日、二人で手をつないで登校したら、美音と龍哉に質問攻めにあった。



当然のことながら、隆樹くんのファンの子達からの視線もすごかった。



だけど、いやがらせなんかは全然なくて、覚悟はしてたけどちょっぴりホッとしてる。



「優羽、俺今日も部活なんだけど」



「じゃぁ、委員会の仕事しながら教室で待ってるよ」



「悪い。終わったらすぐ手伝いに行くから」



「待ってまーす」



「ほーい」



最初は緊張したけど、今はこうやって打ち解けてる。



「とりあえず、龍哉の彼女と一緒に待っててね?」



「美音?なんで?」



「それは・・・まぁ・・・気にすんな」



隆樹くんはことあるごとに、美音と一緒にいなさい!って言うんだけど、なんでだろ?



まぁ、いっか!