出会いは偶然恋は必然2nd

「そういうわけじゃないけど、誰にだって自分でも知らない自分がいるでしょ?それを見つけてくれる人ってこと」


自分でも知らない自分?



「意味わかんねぇ。俺も知らない優羽なんているわけ?」



俺は優羽のことなら何でも知ってる自信があった。


「いるよ」



優羽はただ一言、俺が今までに見たことのない表情で答えた。



「美音だって同じなんじゃない?今日はたまたま龍哉の知らない美音を見ただけ」



優羽の言ってることは難しかった。



だけど、理解できないわけじゃなかった。



それから一週間、美音と優羽は二人で登下校するようになり、俺は美音と全然話さなくなった。




だけど、ときどき相原と美音がいるところを見かけると腹が立って、その日は美音のことで頭がいっぱいになってしまってた。



今まで、こんなことなかったのに。



俺の頭の中は優羽のことでいっぱいで、美音が入ってくる隙間なんてなかったはずなのに、なんでなんだろう。




「それってさぁ、そいつのことが好きなんじゃないの?」




塾で一緒になってから、仲良くなった隆樹が言った。



「は?ないない」



「でも、今だってそのMちゃんのこと考えてんじゃん」



いくら隆樹にでも名前は言えなくて


優羽=Yちゃん   美音=Mちゃん


と説明している。