「和也のせいになんて
しない」
「どうして?
気が、楽になんねぇ?」
「そういうんじゃないの。
一緒がいいの…」
「一緒?」
「誰かが悪いんじゃない。
どっちのせいでもない。
間違った事じゃないからって
そう思っていたいんだもん。
でも罰とか罪とか
もしも、あるなら
同じがいい…
別々に、考えたくない。
和也と一緒が、いい…」
こんな事を言える
自分に驚いた。
だけどやっぱり
涙が出る。
幸せなのか切ないのか
それさえも分からないけど
だけど、繋いだ手が
暖かい…
それは、確かに私が感じる
本物の、暖かさ…
その暖かさで
少しだけ強くなれる。
だけど、何でだろう
泣けちゃうね…
でも、悲しくて
泣いてるんじゃないのは
ちゃんと分かる。
ほんの少しの言葉で
救われてる自分は
何気ない一言が
心に刺さったりするんだね。

