ずっと、私は
悔しくて泣いてきた。

腹が立って
寂しくて
虚しくて
泣いてた。

もう何年も
そうやって1人で

隠れるようにして
泣いてたのに…



胸が詰まって苦しくて
言葉がでない

心を掴まれる。


そんな風に泣けるなんて
もう
絶対に無いって思ってた。




「そんな風に、声こらえて
泣くなよ…」


「……」


「だから、リカは
悪くねぇから…」


「ち…が…うの」


それだけしか言えない
私の背中を

和也は優しく
撫でてくれた。


空を見上げるようにして
何も見ていないような目で

私が落ち着くのを待っている。


ずっと、背中に手を回したり
頭を抱えるように
撫でてくれたり。



今、自分が悲しくて
泣いてるんじゃない。

自分の罪悪感に
苛まれているのでもない。



私のことを想ってくれる
その言葉が

とても痛かっただけ…