白い翼と…甘い香り


何人もの背中を確認しながら
私はとても怪しい人物
だったかも知れないのに

そんな事を気にしている
余裕も無かった。


だから
欲しいモノを

感覚で探す…


探して探して
ウロウロとしているうちに
信号が変わった。

沢山の人が同時に
歩き出したとき

ふっと…


あっ、この人だっ!!

間違いないっ!!


直感的に
それが分かった。


目印になるものを
感じられれば

間違わない自信もあった。



その目印を
肌で感じた瞬間に

泣きそうになった。



知ってる…


絶対に
間違わない…



和也が
今も私の横に


居るみたい…