それから和也は 「リカが決めた事なら 反対はしねぇよ」 と、包むような笑顔で笑った。 「今は、そうしなきゃ ダメなんだろ? 悩んで決めたんだろ?」 「うん…」 「んじゃ、いいよ。 リカがそれしか選べねぇなら それでいい」 「ゴメン」 「謝んなくて、いいから」 と、抱き締めた。 「けど 俺の話も聞いて…」 と、子供相手に話すように 穏やかな優しい声で 何だか私に 言い聞かせるような口調で つぶやくように ゆっくりと 話し始めた…