きちんと終わらせよう

そう決めた気持ちは
最初から変わらなかった。


いつ帰るか分からない私を
「待っていて」なんて
口が裂けても言えなかったし

私はそこまで
傲慢にはなれない。


今の状態でさえ
未来は見えなくて

私は後ろめたい想いを
いつも抱えているのに

もし和也が
「待っている」という言葉を
口に出したとしても

結局、それは
夢や希望を貰える言葉ではなく
重荷に、なりそうだった。


時間をかけても
次に再会できたてしても

やっぱり未来は
変わらない気がする。


私がこのままなら
絶対に未来は変われない。

だから和也を、縛りたくない。



私と居ても未来が無いのだから
これで終わりにするべきだった

自惚れた考えかも知れないけど
私の方が離れなきゃ
終われない気がしてた。


和也の気持ち、段々と…
深くなる想いを感じるたび
嬉しくてたまらないのに

私は心の中で
自分を責めていた。


正しい選択かどうかも
分からないけど

私の方から離れなきゃダメだと
それにはちょうどいい機会だと

心に言い聞かせて諦めて
自分を納得させてきた。


だけど、そう決めてからも
増え続ける愛しさに

心が破裂しそうになっている。



苦しくて…
たまらない。