部屋の中には
大きなベットと小さな本棚
1人掛けの
ゆったりしたソファーと
背の高い間接照明のスタンド
そんな物しかなかった。
黒を基調にした
インテリアの中で
明るいグリーンのソファが
差し色のように効いている。
「洋服とか、こっち」
寝室からつながる
ウォークインクローゼットの中に
細かな物はすべてきちんと
片付けられてるみたいだった。
「入っても、いいの?」
「もう、入ってんじゃん」
一応、気を使って
控えめに言った私を見て
和也はクスクスと笑った。
「ちゃんとキレイに
片付いてんだね」
3畳ほどのクローゼットは
私の部屋と同じ作りで
収納するためには良く出来た
効率の良いスペースだった。
私の部屋より
片づいているかも…?
「冬でもTシャツは着るし
夏でもブーツ履くし
1年分
ごちゃまぜなんだけどな」
そう言うけど、ホントに
ちゃんと片付いていて驚いた。
アクセサリーの数に驚き
ベルトの本数にも驚き
たたんで積み上げたTシャツは
いったい何枚あるのだろうと
更に驚くくらい
たくさんの服が
あふれかえっていた。
それでも乱雑な印象を受けない
使い勝手がいいように
片づけられていた。

