信じられない! あんなの私の知ってる伊織じゃないっ…。 「さっきの…伊織くん?」 お母さんがひょいと顔を出す。 私は頭を横に振った。 「あんなの伊織じゃないしっ」 「はぁ?」 お母さんは怪訝な顔をしたけど、私は気にせず二階へと上がっていった。