「…そろそろ帰ろ?」 「は?まだ2時間も経ってないけどいいのかよ」 伊織が不思議そうな顔を見せる。 私は立ち上がり、背中を向けて答えた。 「久しぶりで疲れちゃったから」 本当は疲れてないけど。 疲れたっていうより、ダメージを受けた。 「ーそっか」 伊織も立ち上がり、2人で燦々と照る太陽の下を歩いていく。 あー、気まずい。 そう、思っていると。 「そういやさ、お前の好きなやつ…どんなの?」 「え…」 本人を前にして、何て答えればいいんだろうか。