「伊織!」 私は瞳を輝かせた。 「久しぶり、柚名」 伊織はポンポン、と私の頭を軽く撫でる。 懐かしい感覚に襲われた。 「…大人っぽい格好してる」 「そう?普通だよ」 伊織は、なぜかスーツを身にまとっていた。 こっちにいる時は、いつもTシャツにジーパンとかだったのに…。 伊織が口を開く。 「…柚名は」