罪を憎んで…明日の章…

――、

明日香は帰宅し、自分の部屋に付くと実に電話をかけていた。

「あれ? 出ないな…」

≪あっ…ゴメン、ゴメン。ちょっと職場の人から電話で話してて…≫

「職場の…男性ですか?」

≪えっ? いや…女性だけど…≫

『女性? なんでっ! 車の部品作るような仕事に女性っているのっ!? 力仕事じゃないのっ?』明日香は、実の返答に少しムッとしながら…

「…邪魔しちゃいましたか?」と少し嫌味に答えた。

≪えっ? そんなことないよ? 「今日彼女のメールが最近急に遅くなった」って言ったら、「バイト始めたんじゃない?」って言われて…≫

「えっ? じゃぁ…それであのメールを?」

≪そうそう…それでさっき電話来て、「やっぱりバイトでした」って言ったら、「やっぱり確認してたか~。この時期には気付いても聞くなっ!」って言われちゃってさ…≫

「あぁ~…」

≪まぁ、もう分かっちゃったから聞くけど…隠してたのってクリスマス…かな?≫

「はい…」