罪を憎んで…明日の章…

≪あ~えっと…隠してたの?って思って…≫

「えっ?…えっと…」

≪いや、単にバイト始めたの言ってないだけかと思って、メールしたんだけど…≫

「あ…そうだったんですか…」

≪気付かないフリのが良かったのかな…?≫

「あっ…いえ…そんな…」

≪で…えっとなんで隠してたの? 俺に知られたら困るような…≫

「あ…いえ…そんな、ただ来月が…」

≪ん? 来月…?≫

「…12月なんで…」

その時、丁度市電が到着して、

「あ・・・すみません。市電が来ちゃったので…」

≪あっ…うん。じゃぁ、またあとで…≫

「はい、大体30分くらいで帰れると思うんで…」

≪うん、わかった。≫