罪を憎んで…明日の章…

1件目には、“仕事終わりました”と書いてあった。

『えっと、もう1件は…』

…、「えっ…;」明日香は驚いた。

“いままですぐに来てた返信が遅いけど、もしかしてバイトとか始めました? 遅くなるなら明日香ちゃんの方が心配なので、バイト入る前と終わったら連絡して欲しいです。”と数分前にメールが来ていた。

『バレてたっ!! ん~…どうする…どうする…私っ!!』

明日香は悩みながら、とりあえず…“バイト終わりました。 隠しててすみません;”と返信した。

そして、荷物を持って外に出て市電に向かっていると電話が鳴った。

明日香は慌てて出て「はい」と応えると

≪あっ、えっと、今大丈夫ですか?≫

「あっ…はい…市電が来るまでなら…」

≪あ~うん、えっと…≫

「あの、すみません…」

≪え? どうしたの?≫

「いや…バイト始めたの隠してたの怒ってるのかと…」