「何って…顔色が…スゴイ青ざめてるよ…」

「え…? いや…そんなことは…」

「いや、それ明らかにおかしいよ…ちょっと座って休んだ方が…」

「…あ、そう、そうですね…でも、ちょっと顔…洗ってきますね…」

「あぁ…そうだね…」

明日香はトイレに向かおうとした。

「荷物貸して、持つから」

「あ、大丈…」

実は明日香から荷物を取り上げ、優しく身体を支えてくれた。

「あ…」

「本当に大丈夫なの?」

「は、はい…」

『…どうしたんだろ…なんか、もう頭がグルグルしてる…』

「だ、大丈夫?ここに居るからね…」

「はい…すみません。ちょっと行ってきます…」

明日香は、顔を洗って、鏡に映った自分の顔を見た。

「え…何コレ…」

血の気が引いて、真っ白に青ざめている顔…。