『…どうしよ…悩んでる…もしかして、私って女としての魅力が…』

「うん、分かった。良いよ。じゃぁ番号交換しとこうか?」

「あ、はっはい」

2人は携帯の番号を交換した。

共にソフトバンクだったので、電話番号でメールも問題なかった。

「それじゃぁ、またね」

「はい、本当にありがとうございました」

明日香と実はそれぞれ逆の電車だったので、改札を抜けたところで分かれた。

――そして現在、

痣は確認ちゃんと確認出来なかった。

でも、あれは絶対に、あの時の痣だった。

谷村実…彼は宮田信二かもしれない…。

いや、アイツが…宮田のハズなんだ…。

でも、もっと決定打が欲しい、そして、本当に宮田なら…私は……。

――そう、この時の私は『後悔なんてするはずはない』そう…思っていた。