あぁ~でも、この時抹茶を沢山入れ過ぎて、それを飲んだ男の人が悶絶してたんですよね~」

「え?入れ過ぎたのそのまま出したの?」

「まぁそうゆうのも文化祭の醍醐味ですよっ!」

「あぁ~確かにそんな気がするなぁ~」

――そして、実と明日香は3時間程度世間話で盛り上がった。

実がトイレに席を立っている間に、生徒手帳を弾いてテーブルの横に落とした。

横目で、口が開いている実のバックに入った事を確認し、気付いてないそぶりで実を待った、

――、

「それじゃぁ、そろそろ行くね。ごちそうさま…」

実はそう言って、帰ろうとした。

「え?あの…待って下さい!」

「ん?…何?」

「また、会えませんか?」

「え?」

『…もう助けられて、気がありますって女子高生からの誘い…断りにくいはず…よね?』

「いや、またって…」

「さ、西条に住んでるんですよね?私、学校西条だし、駅使うし…また会いたいなって…ダメ…ですか?」

「ん~…」