私の執事は同級生!?(仮)

翔が来たのはそれから2分後ぐらいだった。


「お嬢様!?…と、なんで新木?」


びっくりしたように翔が言い、すぐに
駆け付けた。

けじめはきっちりつけてるらしい。

ちゃんと“お嬢様”に変わってる。

とりあえず、ホッとした。


「どうなされたのですか?

…もしや。」


翔が新木君を睨み付ける。


「俺じゃねぇよ。小汚いおっさん。

酔っぱらってたみたいだ。」

「…言い訳ですか?」

「ちげぇよ。

てか、なんでその口調?

桜木はどっかのご令嬢だったの?」


質問攻めな新木君。

鬱陶しそうな目で新木君を見る翔。

それから翔は踵を返し、私を新木君から奪ってお姫様抱っこした。

抵抗できない私。

さっきので完全に力が抜けきっていた。


「…どこ行くんだ?」

「見て分りませんか?

帰るんです。

貴方も早めに帰ることですね。」


そっけない態度の翔。

代わりを呼んだらしく、うちの車が止めてあった。

私を中に入れ、ドアを閉めようとした。


「ま、待って。」

「どうされました、お嬢様。」

「…あ、新木君も…。

お礼がしたいんだけど…ダメ?」


翔の眉間にしわがよった。