私の執事は同級生!?(仮)

やばい、これはまじでやばい。

絶対いじくりまわされる…!

しぶしぶ私も動き出した。

ちなみに彩の席は隣の隣の列。

しかも一番前。

彩に助けを求めるには遠すぎる。

そしてついに自分の席についてしまった。

座る。


「動くの遅ぇ。カメか」


この憎たらしい声は…。

バッと振り向く。

予想通りの人物だった。


「誰がカメなの!」

「悠乃に決まってんじゃん」


翔が楽しそうに笑う。

その顔まで完璧で思わず、うっ、となる。

あぁもう!

腹立つ!!

私は殴りたい気持ちを無理やり押し殺した。

すると、翔の横に座ってる女の子からくすくすと笑う声。

眼鏡をかけた女の子。

きれいな黒髪で、大人っぽい雰囲気だ。

着物が似合いそう、なんて勝手に想像したり…。

とにかく、おしとやかでおとなしそうな子だった。

その子は私たちの視線に気づいてはっ!となる。


「す、すいません。勝手に見ていて…」

「あ、全然。別に…」


想像通りおとなしいみたい。


「私、小高萌奈といいます。

今日からよろしくお願いします」


ぺこりと会釈され、私も返す。

ほんわかした笑顔で、こっちまで癒される。


「こちらこそ…。

あ、私は桜木悠乃。

気軽に悠乃って呼んでくれていいよ。よろしくね」

「俺、龍神翔。よろしく。

いちおこいつの幼馴染」


指を指され、ちらりと翔を見る。

翔も私をチラ見し、軽く微笑んだ。