一番近くに君が居る


そしてココは、目をキラキラ輝かせてこちらを見る。

なんだ?何が言いたいんだ?と、さっぱり分からないココの思考に翔は少し身構えると、「ねぇ翔君、お願いがあるの」と前置きした上で、やはりココはとんでもない事口にした。


「わたしも名を上げるの一緒に行きたい!」

「…はぁぁ?」


何を言ってるんだと聞けば、笑華ちゃんと一緒に名を上げてるんでしょう?わたしも一緒に行きたいの!と。

笑華と一緒の所で何と無く意味はわかった。名を上げるとか意味不明な言い回し、笑華はそんな風にココに説明してたんだなと思うと、思わず翔は笑ってしまった。

しかし、ダメなもんはダメ。そんなとこに連れていったら、笑華からも直哉からも責められる羽目になる。

しっかり丁重に断るとふて腐れるココだったが、ちょうど駅が見えて来たので逃げるように翔が駅へ向かうと、ココは仕方が無いといった様子でまたね、と手を振っていた。