「来ちゃ、いけなかったか?」
そっと直哉が尋ねると、ココはううん、と首を横に振る。
「じゃあ、来て欲しくなかったのか?」
もう一つの辛い答え。直哉はそれを口にしたが、ココはそれにも首を振ってみせる。
「じゃあなんで…そんな事聞くんだ?」
「……」
尋ねてみても、ココは顔を上げずにジッと口を閉じたままである。
「ココ…俺は、ココに会いたくなったから来た。でも帰ろうとしたらココが手を掴んだから、何か俺に言いたい事があるのかと思った。なのにココは走り出して…だから、今のココが何を思ってるのか知りたいと思ってここまで追って来たんだ」
「……」



