一番近くに君が居る



「なんでって、あたしがあんたの学校の文化祭に来ちゃいけないの?」

「いや、来ていいか悪ぃかの話じゃなくて…つーか佐久間は来ねぇんじゃねぇのかよ」

「あぁ、オレは来る気なかったんだけどな?どうしても行くって笑華様が聞かなくてだな…」

「だってこいつ、自分の学校の文化祭なのに自分が邪魔になるとか言ってんの。もうなんか可哀想だからあたしが連れて来てあげたわけ」


「ま、そのついでにココちゃんとあんたの顔でも見てこうかと思ってね」なんて、笑華はやれやれと笑った。

最後に会ったのはあの祭の夜のはずな二人。あの時は喧嘩腰で険悪な雰囲気なまま別れたのだが、今はそんな事はすっかり無かったかのようにいつも通りの笑華と直哉である。本当に幼馴染なんだなと翔は改めて実感する。