一番近くに君が居る



美穂が立ち去った後も、直哉は一人ベンチに座って居た。余韻に浸る…とでもいうのであろうか。何やら一言では言い表せない自分から生まれる思いをただジッと受け止めて、思いに耽っていた。


…今日これで、今までの美穂との関係が変わった。まさかこんな日が来るなんて…こんな風に終われるなんて、ずっと思いもしなかった。でも、これで終わりじゃねぇ。次は俺とココが変わる番…。

ココと自分。その関係がどちらに転がろうと、直哉は全て受け止めるつもりだった。

やることはやった。自分の全てを伝えた。後はココの気持ちを待つだけーー


直哉は空を見上げた。雲一つ無い綺麗な青空は、ずっと先まで果てが見えない。それはまるで自分の心のようだと直哉は思った。
果ては見えない。しかしそれを不安に思う事はなく、むしろ清々しく広がる想い。

いつかのその時を迎えた時、俺はどうなるんだろう。


すると生まれた、新たな気持ち。


ーーココに、会いたいな…