一番近くに君が居る



自分の事が気になるという、ココからの言葉。でもその言葉が表すものはきっと、世間一般的に感じるそれとは違うだろう。

気になる…気になる、ね。


「好きな人は居ない」


長田はココに、ハッキリと告げた。


「でも…もしかしたら、その辛いっていうのは少し分かるかもしれない」


長田の言葉に、ココは目を輝かせた。やっと分かるかもしれないと、期待しているのがその瞳から分かる。でも…


「きっと、俺の辛いと篠宮さんの辛いは違うよ」


そう告げると、みるみるうちに目の前でココの瞳の色が変わるのが分かった。あっという間に落胆の色に染まるそれに、少しだけ申し訳なく思う長田。

でもきっと、これは間違ってないと確信していた。

篠宮さんの悩みのタネはきっと牧だ。