一番近くに君が居る



「んー。まぁ、どうなんだろな」


そして「まだ答えをもらった訳じゃねぇんだけど、」と直哉は言葉を続ける。


「やっぱオレの事…どうも思ってなかったらしい」

「……」

「こんだけ一緒に居てもそういう風に見られないっつーのは、もうそういう意味なんじゃねぇかと思う」

「……」

「つーか、それ以外無いと思う」

「……」

「もういっその事早くフッて欲しいくらいだ…なんてな。返事を待ってる時間は長ぇな」


ハハッと乾いた笑い声が直哉の口からこぼれる。そんな直哉を翔は黙って見ていた。



それから黙々と作業に取り掛かり、ようやく自分達の仕事を終えた二人。とりあえず休憩だと自動販売機で買った飲み物を手に、明日使うために立てたテントから少し離れた所で腰を下ろす。

するとやけに神妙な面持ちで「なぁ、牧」と、直哉の方へは向き直らず正面を向いたままで翔は口を開いた。


「オレはおまえの事すげぇなと思う」