咲が指差す教室の入り口には、見慣れた姿が立っていた。ココはもちろん、この二週間ちょいでココのクラスの誰もが見慣れた彼の姿。スラッとした背丈に整った顔立ちの彼は結構目立つようだ。
「毎日健気に来るよなぁ牧君は」
「愛されちゃってるねぇココ。ほらこっち見てるよ」
「行きな行きな」と送り出す二人にまた明日ねと挨拶をし、ココは直哉の元へと向かう。その姿を二人は「絵になるよねぇ」と見送るのであった。
「おまたせ!」
ココが廊下に出て声をかけると、「おう」と答える直哉と今日はもう一つ。
「初めまして、ココちゃん」
そこには、ココにとって初めて目にする直哉と同じくらい背の高い男子が立っていた。



