一番近くに君が居る




美穂に連れられて向かった先には同学年の部員らがほぼ全員集まっていて、直哉の姿を見つけると皆歓迎モードで迎えいれた。

その時にはもう美穂と繋がれていた手は離れているが、顔を出したからにはじゃあこれで、と立ち去る訳にはいかない。そのまま直哉は他の部員の元へ向かい、美穂とはなるべく距離を取った。


「何だよ牧、来てたのかよ!」

「あぁ。皆も来てたんだな!部活の後直で来たのか?」

「そうそう。あれ?そういえば一人?ンな訳ねぇよな?」

「ははっ当たり前だろ!またこの後合流する予定だ」


出来れば今すぐに…と思いながら、直哉はハハハ、と乾いた笑みを見せる。向こうがどうなっているのか気になって仕方ない。とても落ち着かない。