ま、マジで?マジなのか?マジで何?お、長田って確か、野球部の長田?え、なんでアイツが?アイツが何?
ココと、どういう関係だ⁈
軽くパニックに陥る直哉。そして再度こうしてられない!と、走りだそうとするのだが、その瞬間、右手に人の体温を感じ反射的にハッと手を引く。
そしてすぐに目で確認すると「ちょっと触れただけじゃない」なんて、隣で美穂がむくれていた。
「いいじゃない、この人混みだし。ココちゃんもああやって言ってくれてるし、一緒に行こう?ね?直哉君」
そう言って美穂は再度直哉の手を取り「こっちよ」と、にこやかに微笑みかけてきた。直哉はこの笑顔に弱い。無意識にも裏切ってはいけないと思ってしまうのだ、過去に彼女を傷付けた張本人としては。
そして、あまりにも大きな衝撃を受け、訳が分からない状態の直哉にはそんな美穂に為す術もなく、引かれるがまま美穂に連れられてバスケ部員の元へと向かうことになった。



