一番近くに君が居る



近くで聞こえたその声は、聞き覚えのある声で。


「お、おう。美穂」


隣で微笑む直哉を確認して、ココは彼女の姿に目をやる。アップにしたいつもの長い黒髪。色が白い彼女の肌によく似合う、淡い水色の…浴衣。浴衣だ。

浴衣姿でニッコリ微笑んだ美穂は、いつもとは違う色気を漂わせている。そんな美穂にとても大人っぽいなと、ココは感じた。それに比べてわたしはピンクの可愛らしいワンピース…全然大人っぽくない。子供みたい。


「なんだ、来るなら部活のとき教えてくれれば良かったのに。お祭の話してたじゃない」


その言葉でココは、そうか、美穂ちゃんは部活で一緒だったんだ!と気がつく。てことはこの夏休みはずっと…一緒だったんだ…そりゃあそうだよね、部活だもんね…


「部活のみんなで来たのよ?向こうにみんないるけど…どう?一緒に行かない?」


直哉を誘う美穂。隣に居るココに気づいた後、「あ、ココちゃんもどう?」なんて付け足される。