一番近くに君が居る



「ん?あぁ、好きだな。浴衣姿は新鮮で良いよな!」


ニッコリ笑って答える直哉。そ、そうだったのか…!と衝撃を受けるココはその笑顔に合わせてぎこちなく笑ってみせる事しか出来なかった。

男子の夢が嫌いだった訳じゃないのか!それとも、浴衣は別枠?

うーん…と悩むココは近くを歩く浴衣姿の女性に目をやり、やっぱり可愛いな…と、
自分のワンピースと見比べる。一番のお気に入りを着て来たのだ。色々ある中から一つ、とっておきのものを選んで来た。それが今…なぜだろう。とてもみすぼらしく見える。

なんでわたしはワンピースで来たんだろう…と、ココはとっても悲しい気持ちになった。

…と、その時。


「あ、直哉君!」