一番近くに君が居る





「あ!翔君お待たせー…って、直哉⁈ 」


いつも通りに廊下へ出ると、部活開始に合わせてまた今まで通り翔君が待っていてくれるはずだった。
待っていてくれた。待っていてくれたのだが…もう一人。


「おうココ!お疲れ!」


なんて、なぜか今ここに居るはずの無い直哉の登場だった。


「なんで⁈ なんで⁈ 部活は⁈ 」

「昼飯食って1時からだからさ、まだ時間があんだよな!」


「だから見送りに来た!」と笑顔で答える直哉に、ココは嬉しいと言葉にしなくても分かるくらいに喜んでいた。翔はその様子を見て、あ、ココの後ろのに千切れそうなくらい振り切ってる尻尾が見える…なんて思う。

番犬と愛玩犬だな。飼い主がどうっつーよりも、もう二人共犬っぽい。