一番近くに君が居る


友美と咲の視線を一気に浴び、ココは「な、何か変な事言ったかな…」なんて身をすくめるが、そんなココに友美がやれやれと「メイド喫茶っていうのはね…」と、説明しようとする。

しかしそこで咲に「ストップ!」と、遮られた。


「ココ、メイド服って可愛いんだよ?ヒラヒラ〜フリフリ〜っとしてね、普段じゃ着られないんだよ?ココはフリフリ系嫌い?」

「ううん、嫌いじゃない!可愛いんだ!」

「そーう!男子の夢よ!」

「え!じゃあ直哉も喜ぶかな⁈ 」

「そりゃあ喜ぶってば!可愛いココがメイドなんて絶対似合うって!やろ!絶対やろ!衣装用意して!」

「やろう!わたしもやる!咲ちゃん教えて!」


「よし決定〜!」と盛り上がる二人を横目に、「長田ー、ここで二人がメイド喫茶やるって盛り上がってるけどー」と、二人を指差しながら友美が挙手する。

すると長田は「め、メイド喫茶…?」なんてとても嫌な顔をしたが、それを聞きつけたクラスメイト達は思いの外乗り気であり、流れは完全にメイド喫茶に持っていかれた。


「はぁ…では、メイド喫茶に決定で…」


嫌々感丸出しの長田の言葉で、本日テスト最終日のホームルームは無事終了し、それぞれ帰宅するためにバラバラと動き出した。