一番近くに君が居る



ーーー
ーー


「あー!やっと終わったー!」


テスト最終日、ついにやり遂げた解放感で一杯のココは大きく伸びをする。


「数学まじヤバイ。まじでヤバイ。赤点取ったら部活も行けない…」


隣では友美が真っ青な顔をして呟いている。そんな友美に咲は、「いいじゃん!堂々とサボれるじゃん!」なんて笑顔で答えた。


「ンなこと出来るか!これからが大変なんだから!先輩の最後の大会なんだから!」

「そうなの?咲、部活入った事ないから分かんない」

「わ、わたしも入った事ないけど大変そうだね!頑張ってね!先輩も!」


「咲に比べてココ…なんて良い奴…!」なんて友美が感極まっていると、担任の教師の呼びかけでホームルームが始まった。しかし、声を掛けた担任はというと教室の後ろの方で腕を組んで立っているだけである。その代わりにいつもの教壇には男子生徒が一人。